食ネタ

脇役?でも凄い!色んな生姜パワー&豆知識&レシピまとめ

ピリッとした辛味と爽やかさで、薬味としてよく使う生姜。
メイン食材として目立つ使われ方はあまりしませんが、少量でも存在感がある名脇役の様な食材です。
今回は、そんな生姜の豆知識や効果、レシピをご紹介します。

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生姜についてのアレコレ

生姜の豆知識

生姜の種類

「生姜」だけでなく、よく「新生姜」という名前を耳にする事はありませんか?
他にも、細長い生姜も見かけることがありますね。

生姜は大きく、
・根生姜:世界各国で香辛料としてよく使われる、一般的によく見る生姜。香りと辛味が強くなる秋が旬。
・新生姜:初夏の収穫後、根生姜は暫く貯蔵するのに対し、新生姜はすぐに出荷される。そのため旬の時期も夏場。根生姜より辛味は弱くて柔らかい。生で食べたり、甘酢漬けにしたりする。
・葉生姜:生姜がまだ指先サイズの時点で、葉がついたまま早めに収穫したもの。品種でいうと「谷中生姜」が有名。生のまま味噌を付けて食べたり、甘酢漬けにしたりする。初夏が旬。
・矢生姜:「金時生姜」という品種を軟化栽培(暗い所で、あえてもろく育てたもの)させた葉生姜の一種。料亭の焼き魚に乗っている”アレ”は、矢生姜を甘酢漬けしたもの。春から初夏にかけてが旬。
…と分類する事ができます。

サイズで分類すると、
・大生姜:晩生種の生姜で、1個1kgにもなる。(品種:おたふく、印度など)
・中生姜:中生種の生姜で、1個500g前後。(品種:三州生姜、黄生姜など)
・小生姜:早生種の生姜で、1個300g前後。(品種:金時生姜、谷中生姜など)
となり、まだ小さい段階で食べる葉生姜、矢生姜が「小生姜」である事がわかります。

ちなみに、よく二日酔いの時に飲むウコンも生姜の仲間です。

響きが似てる「ショウガ」「ミョウガ」

見た目は異なるものの、名前も似ていれば用途も似ているこの2つ。
どちらもショウガ科ショウガ属の植物です。
元々、同時期にアジア大陸から持ち込まれ、香りが強い方を「兄香(せのか)」、香りが弱い方を「妹香(めのか)」と呼んでいました。
これが徐々に訛っていった結果、「ショウガ」「ミョウガ」と呼ばれる様になった、と言われています。

▼ミョウガのレシピはこちら▼

生姜の持つ効果

生姜にはビタミンB1、B2、Cが含まれていますが、食べる量もそもそもの保有量も少ないため、それぞれの栄養価で得られる様な効果はあまり期待できません。
その代わり、香り成分「シネオール」「ジンギベレン」や、辛味成分「ジンゲロール」「ショウガオール」といった成分が様々な力を発揮してくれます。

ジンギベレンの効果

生姜特有の風味のもと、ジンギベレン。
胃を元気にしてくれたり、炎症を直してくれたり、解毒作用もあると言われています。
また、風邪の初期症状にも効き目があり、吐き気止めや咳止め、たん切り、冷え解消、神経痛緩和などに効くとされます。
他にも、コレステロールや血圧を下げてくれる効果もあります。

シネオールの効果

爽やかな香りとスッキリとした味を持つシネオール。
そのため、アロマや咳止め、口中清涼剤などにも使われています。
食べると食欲増進の効果があり、疲労回復や夏バテ解消に役立ちます。
他にも、炎症や痛みを和らげる効果や、白血病細胞をやっつけたり、副鼻腔炎の治療に役立つといった報告もされています。

ジンゲロール、ショウガオールの効果

食欲増進
シネオールの様に、ジンゲロールやショウガオールにも食欲増進の効果があります。
胃液の分泌を促してくれるので、消化吸収を助けてくれるのです。

抗菌・殺菌・消臭
よく魚料理に生姜が添えられている事がありますが、あれはジンゲロールやショウガオールが持つ抗菌・殺菌効果や消臭効果を活かしたものです。
生魚が傷まないよう、お寿司やお刺身にガリを添えたり、生臭くならないよう、魚の煮付けで一緒に生姜を煮たりと、ただ口直しだけではなく、しっかり生姜が役割をはたしてくれるおかげて、美味しく魚も食べる事ができるのです。

ガン抑制
ジンゲロールやショウガオールは、抗酸化作用が強い成分です。
そのため、ガン細胞の増殖を防いだり、発ガン性物質が遺伝子の突然変異を引き起こすのを防いだりする作用があると言われています。

身体を温める
寒くなってきた時に、身体を温めるため生姜を食べる事がありますよね。
ジンゲロールやショウガオールには新陳代謝を活発にしてくれる効果があるため、発汗・血行促進の作用を高めてくれます。
身体が温まることで、内蔵の動きが活発になり、冷えからくる腎臓炎や膀胱炎にも効果があると言われています。
また、身体が温まることで脂肪が燃焼しやすい状態になるため、ダイエットをしたい人にも生姜はおすすめの食材です。
なお、ジンゲロールには手足などの末端を温める効果が、ショウガオールには身体の深部から温めてくれる効果があります。

免疫力UP
前記の様に、生姜には身体を温める効果があります。
生姜を取り続けると、基礎体温が上がったという研究結果があります。
体温が低いと、免疫力が下がり、風邪も引きやすくなってしまいます。
更に、ジンゲロールには免疫細胞の1つである「白血球」を増やしてくれる効果や、妊娠や疾患による吐き気や頭痛の緩和という効果があり、ショウガオールには痛みを和らげる効果があります。

ジンゲロールとショウガオールの違いとは?
上記の様に、身体の温まり方や免疫力へのアプローチに違いのあるジンゲロールとショウガオール。
ショウガオールは、ジンゲロールに加熱や乾燥を行った成分(ジンゲロールを脱水させたもの)です。
より身体を温めたい、よりダイエット効果を出したい方は生姜を温めてショウガオールに変換した方が効果が強くなります。
自分が欲しい効果に合わせて、生姜を生で食べるか温めて食べるか変えてみるのも良いかもしれませんね。
ちなみに、ジンゲロールは酸素に弱いので、できるだけ空気にふれる時間が減るよう、食べる直前に切ったりすりおろしたりするのがベストです。

漢方の生姜

生姜は漢方としても使用されますが、ここでの読み方は「ショウガ」ではなく「ショウキョウ」。
もう1つ、「乾姜(カンキョウ)」というものもあります。
生姜は生の状態から乾燥したもの、乾姜は一度蒸した後に乾燥させたものです。
この2つの違いは加熱をしたかどうか、という事で効果も「ジンゲロール」と「ショウガオール」の様に、
・生姜(ショウキョウ):発汗作用で体温を一気に上げ、発汗作用で熱をさますため、風邪の症状に使用します。例:吐き気緩和、食欲不振の改善、解熱、咳止めなど。
・乾姜(カンキョウ):身体の深部から温めてくれるため、冷えからくるお腹の不調や冷え性改善に使用します。例:下痢や便秘の改善、腹痛の改善など。
…といった効果の違いがあります。

生姜を使ったレシピ

ここまでたくさんの生姜がもつ効果についてご紹介しましたが、どうせ食べるなら美味しく頂きたいですよね!
生姜を「生で食べる」レシピと「加熱して食べる」レシピをいくつかご紹介します、どれも絶品なので是非お試しあれ!

生姜を生で食べるレシピ


定番お手軽副菜
冷ややっこ


冷ややっこ

生姜を薬味として使う大定番副菜。作り方も素材もシンプルで生姜の爽やかさをダイレクトに感じられます。
レシピはこちら


さっぱり簡単!
梅おろしそうめん


梅おろしそうめん

すりおろした生姜に、梅や大葉、大根おろし等も追加したさっぱり爽やかな素麺のレシピ。食欲がない時にもつるっと頂けます。
レシピはこちら


香味野菜たっぷり
香味だれの冷しゃぶサラダ


香味だれの冷しゃぶサラダ

しゃぶしゃぶした豚肉に、みじん切り&小口切りの生姜をはじめ、ミョウガや長ネギなど様々な香味野菜を使ったゴロゴロ食材のソースをふんだんに使用したサラダのレシピ。
レシピはこちら


旬のカツオでちらし寿司!
カツオの手こね寿司


カツオの手こね寿司

カツオはすりおろし生姜とともにつけ汁に浸し、盛り付けの際に千切りした生姜も使用したレシピ。手こね寿司は三重県伊勢市などの郷土料理(漁師めし)です。
レシピはこちら

生姜を加熱して食べるレシピ


ショウガの香りたっぷり
鶏肉と生姜の炊き込みピラフ


鶏肉と生姜の炊き込みピラフ

鶏肉とすりおろした生姜をご飯と一緒に炊いて作るピラフのレシピ。炊きあがった後にも刻み生姜を追加する、生姜を楽しむピラフです。
レシピはこちら


超美味しい「最強レシピ」シリーズ
最強の豚の生姜焼き


最強の豚の生姜焼き

生姜を使った定番レシピの生姜焼きを、とにかく美味しさにこだわって作った最強のレシピ。
レシピはこちら


定番レシピ
定番豚丼


定番豚丼

すりおろした生姜を使った定番豚丼のレシピ。写真の様に紅生姜を添えるのも◎。
レシピはこちら


お野菜たっぷり
野菜のショウガ汁


野菜のショウガ汁

生姜をメインに、タマネギ、にんじん、じゃがいもをたっぷり入れた、身体が温まるほっこりする汁物のレシピ。
レシピはこちら

▼その他生姜レシピはこちら▼

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