料理の基本
生チョコの作り方・レシピ【プロ級】
バレンタインの定番!生チョコレート
今年ももうすぐバレンタイン。義理チョコ、友チョコ、デコチョコなど様々なチョコレートが日本中に溢れる季節です。その中でも定番となるのが「生チョコレート」。チョコレート専門店は勿論、大切な人への手作りプレゼントとしても大人気の生チョコの失敗しない作り方、またプロの味に一歩近づくポイントをご紹介いたします。
生チョコレートとは
実は生チョコには正式な規格が設けられており、「チョコレート公正競争規約」の中で以下のように定められています。
- チョコレート生地が全重量の60%以上
- クリームが全重量の10%以上
- 水分が全重量の10%以上
この規格を満たしていないものは「生チョコ」とうたってはいけないそうです。また、生チョコレートの起源については諸説あるようで、日本またはスイスが発祥。どちらも石畳のように美しく均等な四角形が並ぶ形状から「○○の石畳」という名称で販売されていたそうです。
簡単なようで奥深い生チョコレート
一番簡単な作り方は、材料がなんと3つだけ。チョコレートと生クリームを混ぜて、最後にココアパウダーをふるだけ。こんな簡単な工程にも関わらず失敗が非常に多いのも生チョコの特徴です。
失敗の多くは「分離」。これはちょっとした加減で起きてしまうので、以下のポイントを押さえつつ生チョコ作りに挑みましょう。
1.調理器具の水分に気をつける
チョコレートと水は油と水と同じで分離の代表格です。
調理器具の水分はしっかりと拭き取り、チョコレートと混ざらないように注意しましょう。
2.チョコレートはゆっくり溶かす
チョコレートはとてもデリケート。生クリームと混ぜ合せる際に焦って混ぜようとするとチョコレートがびっくりして分離してしまう場合があります。チョコレートはしっかりと刻んで、ゆっくりと空気が入らないように混ぜるのがポイントです。
3.温度に気をつける
生クリームの温度が高すぎると、分離の原因になってしまいます。生クリームは沸騰寸前の温度で使用しましょう。また、チョコレートが冷た過ぎても溶けづらくなるので常温に戻しておきましょう。
生チョコレートの作り方
<材料(約10cm×20cmバット1個分)>
チョコレート 200g
生クリーム(乳脂肪35%以上のもの) 90g
ココアパウダー 適量
<作り方>
1.チョコレートは刻んでボウルに入れておく
チョコは出来る限り細かく刻んでおくと、生クリームの熱だけで溶かすことができます。
2.生クリームを小さめの鍋で沸騰寸前まで温める
温めすぎると膜を張ってしまい、固まってしまうので注意。
今回は乳脂肪47%のものを使用しています。
3.「1」のボウルに「2」の生クリームをゆっくりと入れる
ゆっくりじんわりチョコが溶けるように、静かに注ぎます。
4.空気が入らないように、ゆっくりと全体を混ぜ合せる
もし、ここでチョコレートが完全に溶けない場合は、軽く沸騰させたお湯を別のボウルにはり、チョコのボウルを湯せんしながら混ぜましょう。
(チョコレートにお水が入らないように注意。)
このくらい滑らかになるまで混ぜます。
5.バットなどの容器にクッキングシートをしき、「4」を流し入れて冷蔵庫で1時間以上冷やし固める
バットがない場合は、牛乳パックを縦半分に切って、クッキングシートをひいても代用できます。
6.固まったらクッキングシートから剥がし、立方体に切って行く
チョコレート200gでこれだけ作れました。
1人分だけ作りたい方は1/3量~半量で十分です。(カットが下手でごめんなさい…)
7.切った生チョコレートにココアパウダーをふる
今回は、抹茶パウダーとココアパウダーの2つをふってみました。
切ったチョコを隙間なく並べてパウダーをふると、側面に粉がつきにくく美しく仕上がります。
≪完成≫
形が少し歪になってしまいましたが、とっても美味しくできました!
絶妙な柔らかさで、口の中に入れると本当にとろけるよう。「生」と呼ばれる由縁が実感できます。
一工夫でもっと美味しく!
基本の生チョコを覚えたら、もっと美味しいプロの味に挑戦してみたくなりますよね。そこで今回は一工夫でぐっと美味しさアップなコツをご紹介いたします。
ブランデーやリキュール
ブランデーやラム酒などのリキュールを加えることで、風味がアップ。
量に気をつけて、チョコが生クリームに溶けた時点で加えましょう。
バター
バターのコクでぐっと濃厚な味わいになり、口どけも良くます。こちらも入れ過ぎに気をつけて、生クリームを温める際、またはチョコが生クリームに溶けた時点に加えましょう。
水あめ
水あめを加えると分離しにくくなるようです。また口当たりもよくなりまろやかな味わいに。生クリームを温める際に一緒に加えましょう。
はちみつ
こちらは水あめの代用品として、また風味アップにも役立ちます。水あめ同様に生クリームを温める際に加えましょう。