料理の基本
風邪の時に食べたい!おかゆの作り方
体調の悪い時や胃腸が疲れ気味の時、または離乳食などにも便利な「おかゆ」。お米を煮るだけで作れる簡単な料理ですが、初めて作る際に水の量がよくわからなかったり、本当にただ煮るだけで良いのかよくわからなかったりしますよね。また、お粥の作り方にも色々と種類があります。今回は、おかゆの作り方を詳しく丁寧にご紹介いたします。
梅干と一緒に食べるのには理由があった。
おかゆと言えば、梅干で味をつけながら食べるのが一般的です。梅干は唾液を多く分泌させ、唾液の消化酵素には消化を助ける働きがあります。お粥はその食べやすさゆえに、あまり噛まずに飲み込んでしまうと、消化に良くありません。そこで梅干と一緒に食べることで、体調が悪く胃腸の働きが低下している時でも、消化をしやすくすることができるのです。もちろん、しっかりと噛んでご飯と唾液を混ぜ合せることが、消化を良くするために重要です。もともと、風邪や体調の優れない時に食欲が落ちるのは、人間の体が、食べ物の消化吸収にエネルギーを使わず、ウイルスへの対抗に力を使いたいからです。一見、栄養補給が大事そうに思えますが、胃腸に負担をかけず、限られた体力を他に使わせる事も大事なのです。
おかゆの種類
「おかゆ」には、様々な作り方がありますが、日本のお粥は大きく分けると以下の2種類となります。
『入れ粥』…ご飯と水で作るおかゆ。ご飯の倍量の水で炊く。
『炊き粥』…お米と水で作るおかゆ
そして、炊き粥の中には以下の4種類があります。
『全粥』…お米1:水5の割合で炊いたもの
『七分粥』…お米1:水7の割合で炊いたもの
『五分粥』…お米1:水10の割合で炊いたもの
『三分粥』…お米1:水20の割合で炊いたもの
病院などでは、患者さんの消化機能の具合によって、おかゆの種類を出し分けて提供しています。三分粥になると、ほとんど汁物のような状態となります。水分が多いほど、胃腸への負担が少ないので、お腹を下している場合や胃腸が弱っている場合は、水分の多いおかゆを作りましょう。
おかゆの作り方
炊き粥(五分粥)
<材料(1人分)>
米 50CC(g)
水 500cc(500ml)
塩 少々(おこのみで)
<作り方>
1.米を洗う。
2.米と水を鍋に入れ、蓋をして強火で沸騰させる。
3.沸騰したら、米を底のほうからひとかきして、弱火にする。
4.蓋を少しずらした状態で、35~45分ほど煮込む。(吹きこぼれないように注意)
5.お好みで塩を少々ふって、味を調える。
入れ粥
<材料(1人分)>
ご飯…100g(ご飯1杯弱)
水…200ml
<作り方>
作り方は炊き粥とほぼ同じです。
「炊き粥」の作り方「2」~「4」の順に調理し、弱火にしてからの炊き込み時間を20分程度にして出来上がりです。
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