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七草がゆのレシピと食べる日・理由のご紹介!
子どもの頃、おせち料理が終わった時期に、草の入ったおかゆを食べたような…。でも、なぜ食べていたのか、実際何を食べていたのか、記憶が曖昧だったりしませんか?
「七草がゆ」を食べる時期や、食材には、ちゃんとした理由があったんです!
今回は、そんな「七草がゆ」についての基礎知識と、簡単に作れる「七草がゆ」のレシピや、アレンジ方法をご紹介します。
目次
▶七草がゆはいつ?なぜ?何を食べる?
▶「七草がゆ」の簡単レシピ
▶地域によっても違う?いろんな七草がゆの食べ方
七草がゆはいつ?なぜ?何を食べる?
七草がゆを食べる日
七草がゆは、一般的に1月7日の朝に食べます。1月7日は、桃の節句や、端午の節句と同じで、「人日(じんじつ)の節句」「七草の節句」と呼ばれ、日本の伝統的な年間行事「五節句」の内の一つです。
七草がゆを食べる理由
春の七草を食べるのは、ようやく芽吹いた七草が邪気を払い、その「気」をもらうことで、一年の無病息災を願うという意味があります。
七草の種類と期待出来る効能
七草がゆに使われる「春の七草」の種類と効能は次のとおりです。
□セリ□
栄養価が高く、血液をきれいに保ち、高血圧や動脈硬化の抑制、整腸作用も期待出来ます。
□ナズナ□
別名「ぺんぺん草」とも呼ばれ、ビタミンKが豊富で、骨粗しょう症の改善効果が期待出来ます。
□ゴギョウ□
「ハハコグサ」とも呼ばれ、風邪や、むくみに効果が期待出来ます。
□ハコベラ□
ビタミンCやカリウムなど、栄養素がとても豊富な薬草で、利尿作用や、鎮痛作用などが期待出来ます。
□ホトケノザ□
キク科の植物で、シソ科にも同じ名前の植物がありますが、そちらは食べられません。整腸作用や、高血圧予防などが期待出来ます。
□スズナ□
カブのことで、葉の部分にビタミンや、カルシウム、食物繊維が豊富に含まれ、便秘や風邪、骨粗しょう症に効果が期待出来ます。
□スズシロ□
大根のことです。ビタミンや、食物繊維などの栄養が豊富で、風邪や冷え性、便秘などにも効果が期待出来ます。
「七草がゆ」の簡単レシピ
■材料≪2人分≫
【材料A(七草)】
・Aスズナ(カブ)……5g
・Aスズシロ(大根)……5g
・Aセリ……5g
・Aナズナ……5g
・Aゴギョウ……5g
・Aハコベラ……5g
・Aホトケノザ……5g
・ご飯……300g
・水……1,000ml
・塩……適量
■作り方
①鍋に湯を沸かし、【材料A】のスズナとスズシロを先に入れ、その後残りの七草を入れて、30秒程茹でたら、冷水で洗い水気を絞る
②①の七草の葉の部分は粗みじんにし、根の部分は薄切りにする
③鍋に、ご飯と水を入れ、中火で煮立たせたら弱火にし、鍋の底にご飯がくっつかないようにかき混ぜ、10分程煮る
④②の七草を鍋に加え、塩を適量入れ、かき混ぜる
※煮込む前に、お好みで顆粒だしを加えても◎
地域によっても違う?いろいろな七草がゆの食べ方
「七草がゆ」と言っても、実は地域によって、色々な食べ方があるのをご存じですか?
北海道や東北では、七草の採取が困難だったことから、七草粥用の材料が流通するようになるまでは、七草がゆを食べたことがないという方も多かったそうです。
一方で、京都では、寺社を中心に「七草がゆ」を振る舞う行事が行われており、多くの人が参拝に訪れます。
また鹿児島では、1月7日に「七草祝」という風習があり、重箱を持って、家を廻り「七草がゆ」を貰うそうです。
その他にも、七草を違う野菜に変えて「七草がゆ」を作ったり、味付けを塩ではなく味噌にしたりと、様々なアレンジがあります。
今回は、「七草がゆ」についての基礎知識をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
今度の1月7日は、ぜひ無病息災を願って、献立に「七草がゆ」を入れてみて下さいね♪